昭和戦前期郷土教育の郷土人認識における郷土愛の問題 : 秋田県師範学校他『綜合郷土研究』(1939)の県民性論覚え書き
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概要
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本稿は,昭和戦前期に隆盛を見た郷土教育に関する考察の一環として郷土人認識の面に注目し,秋田県師範学校他『綜合郷土研究 秋田県』をとりあげ,その県民性論を検討した。生活の場としての地域の状況,そこに住む人間の性格特性がどのように認識されているか,把握される特性をその認識の視点・方法の問題との関連において考察している。指摘されることは地域の経済的発展,県民の生活発展への強い関心が低度の水準にある地域と人間の現状の認識に反映していることである。その内容は,郷土教育を郷土愛を基に愛国心育成・国家主義教育の強化を図ったものとする見方に,別な角度から検討をうながすものであるといえる。
- 桜花学園大学の論文
- 1999-03-31
著者
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