Performance analysis of QO-STBC grouped multi-user system (モバイルマルチメディア通信)

概要

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無線通信において、通信容量が大きくフェージングに対して強い点からMIMO方式が注目されている。しかし複数のアンテナを用いると、端末が大きく、より高価となるため、加入者にとっては不利益になる。そこで下り回線のCDMAシステムでは、MISO方式のほうが好まれる。複数のアンテナを用いたSTBC方式の利点は、ダイバーシチ利得が増加することである。QO-STBCは、良いダイバーシチ利得が得られ、複素数の信号に対して簡単な復号ですむ利点を持つ。周波数選択通信路においてMISO CDMA方式はMAI(Multiple Access Interference)で劣化し、処理利得よりもユーザの数が大きい過負荷の状態では、それが著しい。そこで我々は、周波数選択通信路において、処理利得よりもユーザ数が多いときにも良い性能を示す新しい下り回線MISO CDMA方式を提案する。この提案方式では、QO-STBCを使ってユーザをグループ化し、適切に拡散系列を割り当てることで、周波数選択通信路において良い性能を示す過負荷係数2のMISO CDMA下り回線方式を構成する。
2007-09-13