Sphere Decodingの計算量分布のtailにおける振舞について

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概要

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最近のデジタル通信に関する研究報告において、複数のアンテナを用いたシステムに対してSphere Decoding (SD)法を用いて最尤判定を低複雑度で達成できることが報告されている。SD法の計算量を更に小さくするために多くの提案が出されてあり、SD法の計算複雑度は確率的であるため、計算複雑さの平均値周辺での解析が行なわれている。しかし、リアルタイム処理が求められる場合、処理できなくなる程の大きな計算量の生ずる確率、つまり、計算量分布のtailにおける振舞が重要である。そのために、本稿では、SD法で用いられる検索アルゴリズムの複雑さの累積分布を調べ議論する。シミュレーションの結果より、SD法で用いられるPohst及びSchnorr-Euchner探索アルゴリズムの計算量の分布とその分布のtailでの振舞はシステムの構成に大きく依存することが分かった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-09-20

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