水田転作大豆,小豆のばら播,簡易平畦栽培における栽植密度と子実収量との関係
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概要
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稲の代作として大豆と小豆をとりあげ,これら作物の省力栽培技術を見出すために,水田転換畑でばら播栽培と簡易平畦栽培の比較を行なうと同時に栽植密度の検討を行なった。1)大豆のばら播栽培の栽植密度 播極量を1.0kgと少ない方が30〜35kgの多収を得ることが可能であり,初期生育が早いために雑草の抑制も可能で,有効な省力栽培法と思われる。2)大豆の簡易平畦栽培の栽植密度 耕耘機を利用した,簡易平畦栽培は23〜27kg/aの子実収量を得ることが可能で,多雨条件の排水のやヽ悪い地帯に播種,覆土,除草などの作業が1人で出来るため非常に有効な省力栽培技術であることが判明した。3)小豆のばら播栽培の栽植密度 宝のような夏小豆は密植が多収を示し,在来種のような晩生の品種は密植と早播によりつる化し減収するため,5kg以下の播種量にし,遅播する必要がある。4)小豆の簡易平畦栽培の栽植密度 在来種を用いて大豆と同じ方法で平畦栽培を行なった結果,ばら播より多収を示し,梅雨時期に播種を行なうに適する栽培法であり,栽植密度も,m^2当り32株位が適当と考えられた。
- 日本作物学会の論文
- 1972-05-31
著者
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