水稲の稚苗移植(苗播)栽培法に関する研究 : 育苗法とくに播種量ならびに育苗期別施肥量について
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概要
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水稲稚苗移植(苗播)栽培における育苗法のうち,播種量ならびに育苗期別施肥量について試験を行なった。その結果はつぎのごとく要約される。(1)播種量は育苗箱1箱当り浸種籾で250gとすると,発芽率95%,そのC.V5.5%,苗紐の抗張力285gを示したこと,および本田における生育,収量からみて実用的に最も安定していることがみとめられた。(2)育苗期別苗に対する施肥量は,主として苗の風花重対草丈比率および本田における生育収量調査結果より,育苗期間中の平均気温が16.8℃の場合は育苗箱1箱当り硫安12g,過石12g,塩加6gのごとく多肥とし,気温が上昇するに伴って減量することが望ましいと判断された。(3)今後,土壌の種類,育苗日数および水管理と関連させて,箱育苗法を確立したい。
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