正値時間-周波数分布 : 最小2乗法ならびにCopulaによる構成法
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概要
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Wigner-Ville分布は信号の時間-周波数エネルギー分布としての好ましい特性を数多く持っているが、その一方で欠点もある。一つは、正値性を満さないことであり、もう一つは、クロス項が大きいことである。そこで、我々はCohen-Zaparovannyのクラスに属する正値時間-周波数分布を最小2乗法によって構成する方法を提案する。この方法で得られる正値時間-周波数分布は、双線形型の正値時間-周波数分布から得られる分布、あるいは、任意のテンプレート分布に平均2乗誤差の意味で最も近い分布である。Wigner-Ville分布をテンプレートとして、上述の正値時間-周波数分布が得られること、また、得られた分布には、僅かではあるがクロス項が存在することを簡単なシミュレーション例を用いて示した。また、Copula理論に基く正値時間-周波数分布の構成法も取り上げ、これと比較した。最後に、実信号である脳波の正値時間-周波数分布についても示した。
- 近畿大学の論文
- 2004-02-28
著者
-
中島 博史
Bunasoft Corp.
-
吉田 久
近畿大学生物理工学部
-
吉田 久
近畿大学生物理工学部電子システム情報工学科
-
吉田 久
Department Of Electronic System And Information Engineering Kinki University
-
吉川 昭
近畿大学生物理工学部電子システム情報工学科
-
吉川 昭
東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所
-
吉川 昭
近畿大学生物理工学部
-
吉川 昭
Department of Electronic Systems and Information Engineering, Kinki University
-
吉良 直人
Department of Electronic Systems and Information Engineering, Kinki University
-
吉良 直人
Department Of Electronic Systems And Information Engineering Kinki University
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