牧草の生育に伴う消化ダイナミックスの変化
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概要
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オーチャードグラス(102点)とアルファルファ(55点)をめん羊に自由採食させて調べた消化試験の成績を用い,牧草の生育に伴う乾物,細胞壁物質(CW),細胞内容物(CC)および粗蛋白質の消化のダイナミックスの推移を予測した。オーチャードグラスでは春,夏,秋の各生育季節ともに生育が進むとこれら4成分の消化管内通過速度定数(Kp)は大きくなり,消化速度定数(Kd)は小さくなった。アルファルファでは春の1番草でのKp,Kdの変化はオーチャードグラスと同様であったが,夏と秋の再生草ではKp,Kdともに大きな変化はみられなかった。オーチャードグラスでは自由採食量とCWのKd,Kp間に強い関係が認められたが,アルファルファではそれらの間の関係は弱く,CCのKd,Kpが強く関係した。
- 日本草地学会の論文
- 1994-02-28
著者
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