寒地型牧草における細胞内容物の真の消化率
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概要
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寒地型牧草(生草316点)の細胞内容物(CC)含量(X_<CC>: g/100gDM)と可消化CC含量(Y_<DCC>: g/100gDM)との間にはY_<DCC>=-13.6+0.99X_<CC> (r=0.98P<0.01)の回帰式が得られ,CCの真の消化率は99%,内因性および微生物態物質に由来する糞中乾物量(内微量)は乾物摂取量の13.6%に相当する量と推定した。また,CC含量とその見掛けの消化率(Y_<DIG>: %)との間にはY_<DIG>=a-b/X_<CC>の漸近回帰式が適合し,a=98, b=1321 (r=0.78, P<0.01)で,aは真の消化率に,b/100は内微量の割合に近似した。去勢雄めん羊のCC摂取量ゼロのときの内微量は4.7g/kg^<0.75>で,自由採食量の増大とともに内微量は増加した。CCの摂取量と排泄量での関係からも,内微量は乾物摂取量の13ないし14%に相当した。CC摂取量のアルファルファで86%,オーチャードグラスで79%が可消化CC摂取量となった。
- 日本草地学会の論文
- 1987-07-31
著者
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