唐代資料引用のための語彙設計 : 書籍と版本とを対象として
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概要
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本報告では、唐代資料に記述される情報を引用する際に必要となる概念モデルと語彙の設計作業の一貫である。ここでは、情報を明示する際に使用される表現の中で最低限必要な情報である、「書籍」と「版本」を対象とする。まず、現代の出版技術を前提とした「書籍」の概念として、個々の実体を有する本としての「Copy」と、書名等によって抽象化された「Book」の二つを提示する。これらの二つの「書籍」の概念を元に設計した概念モデルを踏まえて、古典文献特有の書誌情報である「版本」とその相互関係について着目した概念モデルの設計と語彙の提示を行う。付録として、本論で提示した概念モデルを利用した『元和郡縣圖志』の書誌情報のOWL語彙とその例を記述したものを本稿末尾に掲載した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-09-27
著者
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白須 裕之
京都大学人文科学研究所
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山田 崇仁
京都大学人文科学研究所
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白須 裕之
東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター
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牛根 靖裕
京都大学人文科学研究所
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牛根 靖裕
京都大学人文科学研究所:立命館大学大学院後期課程
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白須 裕之
School Of Information Science Jaist
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