大島町の商業 : アンケート調査から
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概要
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長崎県西彼杵郡大島町は、平成11年11月に大島大橋によって本土と結ばれた。架橋による商業への影響を平成4年度に大島町より依頼されて調査をおこなった。本報告は、その調査の追跡調査として実施したアンケート調査結果からみた現在の大島町の商業の状況について報告する。架橋による人口流出に対しては、歯止めがかかっている状況であり、架橋後に微少であるが人口は増に転じている。商業環境に関しては、吸引力や地元滞留率の低下などがみられるが、新しくできた"大島楽市"ショッピングセンターへの商業集積がかかることにより、売り場効率は上昇している。また、経営者の意識については、過去の調査と変わらず、経営に対して積極派と消極派の二極化が依然としてあり、架橋に対する対応策の対処について大きな差異が認められた。今後の方向性として、島内を基盤としながらサービスの充実や他の分野との連携による消費機会を増やすこと、島外からの観光客をどのように取り込んでいくかが重要であり、経営者自身がどのように活気を形成していくか学習し、実施していくことが求められている。
- 長崎ウエスレヤン大学の論文
- 2005-03-31
著者
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佐藤 快信
長崎ウエスレヤン大学現代社会学部地域づくり学科
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藤崎 亮一
長崎ウエスレヤン大学現代社会学部福祉コミュニティ学科
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藤崎 亮一
長崎ウエスレヤン大学現代社会学部地域づくり学科
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佐藤 快信
長崎ウエスレヤン大学現代社会学部
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藤崎 亮一
長崎ウエスレヤン大学現代社会学部
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