U-Cam : 実空間遍在カメラのユーザ駆動制御と記録コンテンツの動的提示(<特集>情報融合)

概要

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本研究では,ユビキタス環境に埋め込まれた複数のカメラを利用してユーザの意図に応じてその行動と周辺状況を撮影およびアノテーションするメカニズムと,それらの記録したコンテンツを動的に統合して提示する手法を提案する.従来のカメラは,ユーザが被写体を選ぶことでその被写体と周辺状況を撮影する.そのため,ユーザ自身が撮影対象になり難い.また,監視カメテはユーザとその周辺を撮影可能であるが,カメラ側で撮影をするためユーザの意図に応じた撮影ができない.本提案のシステムでは,RFIDを用いてユーザの意図的な行動を検出し,それをトリガにして,周辺の空間内に遍在するカメラの中から最も適したものを選び,それを作動させたユーザとその周辺状況を一緒に撮影する.さらに,撮影した際の周辺情報とユーザの行動履歴を撮影した画像へアノテーションする.本提案方式により,ユーザは記憶に残るようなマルチメディアコンテンツを獲得できる.本論文では,複数のカメラを実環境に埋め込んでプロトタイプを構築し,実証実験を行うことで提案方式を検証する.
一般社団法人情報処理学会の論文
2006-06-15