原発不明縦隔リンパ節癌の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は71歳女性.他院にてCEA上昇と大動脈傍リンパ節腫大とを指摘され,当科へ紹介となった.全身精査にて大動脈傍リンパ節の腫大以外に異常所見なく,開胸リンパ節生検を施行した.大動脈傍リンパ節1個のみが1×2cm大に腫大し,周囲への浸潤は全くなく,容易に摘出可能だった.その他のリンパ節には腫大を認めず,明らかな肺内・肺門部病変も認めなかった.病理組織学的検査にて未分化癌との診断だった.術後,化学療法2クールと縦隔への同時放射線療法60Gyを追加した.臨床経過や手術所見から,リンパ節が原発の癌である可能性が示唆された.原発不明縦隔リンパ節癌に対しては,診断と治療を兼ねて積極的に手術での完全切除を行い,必要に応じて化学療法・放射線療法を追加することで予後の改善が得られると考えられる.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 2007-07-15
著者
-
森 奈都美
香川大学医学部 呼吸器・乳腺内分泌外科
-
桝屋 大輝
神鋼病院 呼吸器外科
-
後藤 正司
香川大学医学部呼吸器乳腺内分泌外科
-
石川 真也
香川大学医学部呼吸器乳腺内分泌外科
-
黄 政龍
香川大学医学部呼吸器乳腺内分泌外科
-
横見瀬 裕保
香川大学医学部呼吸器乳腺内分泌外科
-
後藤 正司
香川医科大学第二外科
-
石川 真也
オリンパス光学工業(株)医療事業製造管理部
-
劉 大革
香川大学医学部呼吸器·乳腺内分泌外科
-
山本 恭通
香川大学医学部呼吸器·乳腺内分泌外科
-
森 奈都実
香川大学医学部呼吸器・乳腺内分泌外科
-
中島 尊
香川大学医学部呼吸器・乳腺内分泌外科
-
桝屋 大輝
香川大学医学部第2外科
-
劉 大革
香川大学 医学部呼吸器・乳腺内分泌外科
-
山本 恭通
香川大学 医学部呼吸器・乳腺内分泌外科
-
山本 泰通
香川大学 医学部第2外科
-
中嶋 尊
香川大学 医学部第2外科
-
山本 恭通
京都大学生体医療工学研究センター
-
枡屋 大輝
香川医科大学第二外科
-
劉 大革
香川大学呼吸器・乳腺内分泌外科
-
石川 真也
香川大学医学部 呼吸器・乳腺内分泌外科
-
中島 尊
香川大学医学部 第二外科
-
劉 大革
香川大学医学部 第二外科
-
横見瀬 裕保
香川大学医学部 第二外科
-
後藤 正司
香川大学医学部 第二外科
-
黄 政龍
香川大学医学部 第二外科
-
山本 恭通
香川大学医学部 第二外科
関連論文
- 両側多発肺腫瘤性病変の鑑別にFDG-PETが有用であった良性転移性肺平滑筋腫の1例
- リンパ節転移をきたした肺硬化性血管腫の1例
- 36.高度肺気腫合併の両側気胸に対して胸腔鏡下にpolyglactin meshを使用した1例(第18回 日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会)
- FDG-PETで陽性を示し肺癌との鑑別が困難であった肺クリプトコッカス症の一例
- イヌ肺気腫モデルにおける赤外線胸腔鏡による肺気腫の検出
- PCPS下に右スリーブ肺全摘術を行った肺芽腫症例
- Montage型気管分岐部再建術を施行した腺様嚢胞癌の一症例
- 気道軟骨の構造特性に及ぼすCDDPの影響
- 気管軟骨の構造特性 : 成長に伴う物理生化学的変化
- P-1106 気道軟骨の構造特性に及ぼすCDDPの影響