組み込みプロセッサのメモリアーキテクチャに依存しない画像処理プログラムの記述と実行方式(プログラミングモデル・ツール)

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組み込みシステムにおける画像処理プログラムでは,ターゲットシステムのメモリアーキテクチャを考慮したプログラムを書くことが処理速度向上やバス使用率低減,消費電力削減等につながる.しかしプログラマには,プログラムを実行するプロセッサやメモリのアーキテクチャに関する深い知識や,それを活かすプログラミング技法が求められる.そのため,技術者不足の解消だけでなく,プログラムの生産性や品質向上の観点からも,プログラマの知識や経験に左右されにくい開発手法が必要である.そこで我々は,ターゲットシステムの持つローカルメモリやDMA,キャッシュ等のメモリアーキテクチャを意識せずにループレスで画像処理を記述し,それをターゲットシステムに合わせて実行するプログラミングシステムを開発した.画像処理において繰り返し実行する処理単位に必要なデータの範囲を陽に指定するプログラミングスタイルを導入することで,処理に必要なワーキングセットの計算を簡単化する.その情報を利用したヒューリスティクスを用いてターゲットのメモリアーキテクテャに適した実行順序をスケジューリングするのが特長である.本方式はプログラマの負担軽減だけでなくプログラムの再利用性も向上でき,組み込み画像処理プログラムの開発に対する現実的な解になる.
2007-08-15

組み込みプロセッサのメモリアーキテクチャに依存しない画像処理プログラムの記述と実行方式(プログラミングモデル・ツール)

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