アカクローバ(Trifolium pratense L.)とT. mediumの雑種の染色体数倍加および戻交雑後代の稔性と形態的特性
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概要
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アカクローバへ栄養繁殖形質を導入して永続性の向上を図るため,T. mediumとアカクローバとの雑種胚をコルヒチンを含む培地で培養した。再生した21個体のうち,1個体が染色体数が倍化した複倍数体であった。この複倍数体を柱頭親としてアカクローバと戻交雑を行い,胚培養により植物体を育成した。戻交雑第2代の花粉稔性は2.3-36.8%で,アカクローバの授粉により完熟種子(戻交雑第3代)が得られた。戻交雑第1代の半数が根茎を有し,そのほかの個体は直立型の根茎が地中に埋没する冠根部を形成した。したがって,この稔性のある戻交雑後代はアカクローバの永続性向上に有用な素材である。
- 日本草地学会の論文
- 1995-07-30
著者
-
内山 和宏
畜産草地研究所
-
澤井 晃
九州沖縄農業研究センター
-
山口 秀和
北海道農業研究センター
-
内山 和宏
北海道農業試験場
-
澤井 晃
北海道農業試験場
-
内山 和宏
農業・生物系特定産業技術研究機構 北海道農業研究セ
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