粘着トラップによるケブカトラカミキリ成虫の捕獲消長と空間分布調査
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概要
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2002年と2003年に鹿児島県下の3林分においてイヌマキの重要害虫であるケブカトラカミキリ成虫の粘着バンドによる捕獲調査を行い,季節消長と空間分布を明らかにした。成虫は4月から6月に捕獲され,標高の高い調査地(標高400m)では低地(標高70m,180m)よりも約1カ月捕獲が遅れたことから,脱出時期や活動時期は気温の影響を受けると考えられた。立木あたりの捕獲数の分布は集中分布傾向を示した。捕獲数と胸高直径の間に有意な関係は認められなかったが,捕獲数は前年枯死木からの距離とともに有意に減少したことから,集中分布傾向は成虫の移動分散が小さいことが一つの要因として考えられた。
- 2004-08-16
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