ハイブリッドTN液晶表示素子の高速応答と広視野角特性(発光・表示記録用有機材料及びデバイス・一般)
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概要
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ツイストネマティック(Twisted Nematic: TN)液晶素子において、両基板でのプレチルト角を大きく変化させた(平行配向処理基板と垂直配向処理基板を組み合わせた)ハイブリッドツイストネマティック(Hybrid Twisted Nematic: HTN)液晶素子は、高速応答および低駆動電圧という利点をもつ。しかし、TNと同様に視野角が狭く、またラビング処理も必要であるため、さらなる改良が望まれる。本研究では、ラビングレスで特異な配向を液晶に与えることが知られているヒドロキシプロピルセルロース(Hydroxy Propyl Cellulose: HPC)配向膜を用いたHTN液晶セルを作製し、その電気光学応答を測定した。このセルは従来のラビングによるHTNセルと同様の高速応答および低駆動電圧を示すことが明らかになった。また、面内ランダム配向が得られたことにより、視野角特性の改善がみられた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-02-26
著者
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加藤 隆史
静岡大学工学部物質工学科
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笠嶋 康史
静岡大学工学部物質工学科
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久保野 敦史
静岡大学大学院工学部物質工学科
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加藤 隆史
静岡大学大学院工学研究科
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笠嶋 康史
静岡大学大学院工学研究科
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坂田 将典
静岡大学大学院工学研究科
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加藤 隆史
東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻
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久保野 敦史
静岡大学大学院工学研究科
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