等時性(4)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では立等時性に関するもっとも知られている二つの事項、てんわの片重りとひげぜんまいの重心移動に関して解説を行なった。ここでひげぜんまいの重心移動とはテンプの振動に伴って発生するものをいい、ひげの取付具合による偏心などを意味するものではない。ひげぜんまいの重心移動に関しては観察者の目をひげ玉に乗せたとして新しい説明を試みた。また、ひげぜんまいの重心移動の軌跡に関しては新しい、正確な考え方を紹介した。偏心の取れた正確なひげぜんまいの重心点は静止位置にあってもてん真軸上にはない。これを直接ひげ内端点から外端までのひげ全体の重心点計算と、ひげ玉内部に仮想できるいわば切り取られたひげぜんまいの重心点の位置の計算から明確にした。
- 2002-03-10
著者
関連論文
- ひげぜんまいの重心移動の理論と実際 : 内端カーブの効果の最適化(研究)
- てん真ほぞの立姿勢差におよぼす影響(平均値違い)の研究とその応用
- 最近のイギリス時計事情
- 等時性(4)
- 新講機械時計学入門(10)等時性(3)
- 等時性(2)(新講機械時計学入門(9))
- 等時性今と昔
- 等時性(1)(新講機械時計学入門(8))