雇用補助金は若年失業対策として有効か?
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概要
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本論文は、積極的労働市場政策 (active labour market programmes) の一つである雇用補助金のマクロ経済効果について理論的分析を行っている。企業が新たに失業者を雇い入れた場合に支払われる雇補助金は、北欧諾国では近年、若年失業者対策として最も有効な政策の一つであると認識されている。一般に、若年失業者は雇用期問が短期で、労働者としてのスキル (熟練度) が十分ではないため、再就職が困難である。未熟練な若年労働者のスキルアップ (熟練度の向上) のためには、仕事の場をはなれての職業訓練・教育を行うOffJT (off the job training) と企業で働きながら行うOJT (on the job training) とがある。雇用補助金は若年失業者の雇用拡大と働きながらスキルアップがなされるOJTを促進するものと考えられる。本論文は若年失業者対策としての雇用補助金のマクロ経済効果について一般均衡モデルを用いて理論的に分析を行っている。
- 名古屋商科大学の論文
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