可視光通信におけるちらつき軽減の方法(光符号・可視光通信,次世代ネットワーク,電灯線通信,一般)

概要

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照明器具により,情報の送信を行う可視光通信が提案されている.可視光通信では,照明器具に用いられる発光ダイオード(LED)を高速に光強度変調することで,照明としての機能を有しながら,同時に通信が可能となる.可視光通信の受信機は,単一のフォトダイオード,又はそれらを2次元的に並べたイメージセンサが用いられる.単一のフォトダイオードでは高速にサンプリングすることが可能である反面,太陽や他の照明器具からの背景光雑音の影響に弱く一般に遠距離での通信が困難である.一方,イメージセンサでは背景光雑音の影響に強く遠距離での通信が可能であるが,高速にサンプリングすることが困難である.そのためイメージセンサを用いた可視光通信は比較的低速な通信となる.一方で,光強度変調が低速である場合,人間の目にはちらつきを感じてしまう.本稿では,ちらつきをを防ぐのにどの程度の変調速度が必要となるか検討した.また,より低い変調速度でもちらつきを感じないための変調方式,変調度,色などを実験的見地から検討した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-01-04