外食,調理済み・半調理済み食品,手作りのイメージとその実態に関する調査研究(第2報) : 利用実態とその要因について
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概要
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本研究では現代の食生活の実態及び食生活を規制すると思われる要因との関連を明らかにすることを目的に,本学の女子学生,近畿圏の女子高校生を対象にアンケート調査を行った.本報では,外食,調理済み・半調理済み食品,手作り料理の利用実態,及び利用意識,食生活を規制する要因を居住形態別,大学生・高校生別,イメージから検討した.結果の概要は次のとおりである.1.外食の利用実態は,「平日の昼」に「学校食堂」で,「麺類」や「ライス類」を注文していた.外食頻度は「週に1〜2回」が多く,便利なので利用されている傾向がみられた.2.調理済み・半調理済み食品の利用実態は,「平日の昼」に「調理パン・菓子パン」を利用していた.利用頻度は「週に1〜2回」が多く,外食と同様に便利さから利用されている傾向がみられた.3.手作り料理の実態は,「平日の夜」に「カレー」を手作りしていた.手作り頻度は,「殆どしない」が最も多く,料理をしない理由は「時間がない」で,料理する理由は「料理を作るのが好きだから」であった.4.外食,調理済み・半調理済み食品,手作り料理の今後の利用意向は,外食で「事情によって利用」,調理済み・半調理済み食品で「あまり利用したくない」,手作り料理で「愛情があるので手作りしたい」が多かった.又,イメージについては,手作り料理に最も良いイメージがもたれており,次いで外食,調理済み・半調理済み食品の順であった.5.食生活を規制する要因については,外食頻度,手作り料理頻度には,居住形態が関連しており,悪いイメージがもたれていた調理済み・半調理済み食品の利用頻度は,居住形態よりもイメージの影響が大きかった.コンピューター処理におきまして,御指導下さいました関西学院大学情報処理センターの雄山真弓先生,高田茂樹先生に深く感謝いたします.本研究の一部は第15回日本家政学会関西支部研究発表会(1993),および第20回日本調理科学会近畿支部研究発表会(1993)において発表した.
著者
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大矢 靖子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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宮川 久邇子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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宮川 久邇子
武庫川女子大学家政学部
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宮川 久邇子
武庫川女子大学
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大矢 靖子
武庫川女子大学家政学部
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