大学生における性役割意識と身体満足度,及びそれらの関連性についての検討 : 性差及びスポーツ経験の差に着目して
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概要
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大学生計453名を対象に,性別とスポーツ経験の差の観点から,性役割意識と身体満足度,及びそれらの関連性について比較分析した.性役割意識の項目の因子分析の結果,「男性特性尺度」と「女性特性尺度」の2因子が抽出され,これらを基に,男性役割におけるM,F得点,女性役割におけるM,F得点が得られた.身体満足度の項目の因子分析では,「体型イメージ」,「内臓機能イメージ」,「顔面イメージ」,及び「消化イメージ」の4因子が抽出された.性役割意識と身体満足度の変数を従属変数とした分散分析では,性の主効果は男性F,女性M,及び体型,顔面の各イメージと身体満足度合計得点において有意となり,群の主効果は消化イメージだけで有意となった.相関分析において,スポーツ群では,一般群に比べ,身体満足度合計得点との間の相関が有意となった性役割意識に関する変数の数は少なかった.さらに重回帰分析においても,一般群では身体満足度合計得点は性役割意識に影響を及ぼしているが,スポーツ群ではそのような影響は殆ど見られないことが明らかになった.
- 武庫川女子大学の論文
著者
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萱村 俊哉
武庫川女子大学
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萱村 俊哉
武庫川女子大学文学部人間科学科
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駒井 説夫
高知大学教育学部保健体育科
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黛 誠
武庫川女子大学文学部健康・スポーツ科学科
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黛 誠
武庫川女子大学 文学部 健康・スポーツ科学科
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黛 誠
武庫川女子大学
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