公共図書館における人材調達と業務委託 : 図書館経営との関係を踏まえて
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概要
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かつてのイギリス型の社会保障制度は,1970年代に財政危機と硬直化した行政運営を契機に行き詰まった。先進諸国では,1980年代には民間企業の手法を取り入れた公共サービスのあり方が試行された。日本でも行政改革の方向性が示され,図書館にも及んでいる。図書館では,1980年代の業務機械化を契機に人材調達が活性化した。同時に,業務委託も行なわれるようになり,その範囲は一般事務から専門業務まで及び,施設管理にまで至る。さらには,PFI事業による図書館や,NPO法人主体のPPP型の図書館も生まれ,図書館サービスに民間の活力が導入されている。図書館サービスは,公共性が確保されるのであれば,必ずしも行政が直接運営する必要はないという趨勢に至っている。課題とすべきは,ネットワーク情報資源の提供も踏まえて,労働条件の向上と図書館員の専門性の確保である。
- 桜花学園大学の論文
- 2004-03-31
著者
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