電子図書館における図書館サービスの有償化について : 一中小規模大学図書館を事例として
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概要
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こんにちの図書館は技術的環境の高度化と社会的要請の多様化に直面している。そのために図書館サービスも一部では有償化されている。中小規模大学図書館の一事例をみても,第一にゼロックス=コピーやディスケットへのダウンロードのような媒体変換,第二に相互貸借や外部のコンピュータ=ネットワーク資源へのアクセスのような他館資料の利用時に,課金されている。さらに第三点として新たな著作権の設定がある。オンライン型資料は,複製や改変が容易であればこそ,ネットワーク上での無断流通や不正アクセスを防止していかねばならないからである。インターネットの時代にあっては,図書館資料の範囲をコンピュータ=ネットワーク資源にまで拡大解釈して利用は無償とし,利用者が望んで行なう媒体変換には課金する必要がある。そして図書館側で著作権使用料を負担する措置を経て,電子図書館サービスにおいても無料原則の確立が望まれる。
- 桜花学園大学の論文
- 1999-03-31
著者
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