財務諸表監査と内部統制監査
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概要
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アメリカでは,エンロン事件をはじめとする不正会計事件に対応するために制定されたサーベンス・オクスレー法(SOX法)によって,内部統制監査が制度化された。わが国でも,相次ぐ財務報告の不実記載に対応するために,同様の制度が導入されることとなった。 リスク・アプローチに基づく財務諸表監査では,従来から監査人による内部統制の評価が重要な意味をもってきた。しかし,新たに導入される内部統制監査では,一義的に,経営者による内部統制の有効性の評価と報告が要求される点に特徴がある。監査人の役割は,経営者の評価と報告の適正性を検証することにある。 本稿では,金融庁・企業会計審議会の内部統制部会から公表された内部統制の評価及び監査の基準に基づいて,内部統制監査が財務情報の信頼性の向上にどのように寄与するかを検討している。
- 2007-03-08
著者
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