共引用分析による特許価値の推移
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年,企業の技術開発戦略において,無形資産である特許の価値をいかに評価するかが,重要な課題となっている。この評価手法の一つとして,特許の被引用数が多いほど特許価値が高いとする「引用分析」があり,その中でも,共通の被引用特許に引用されている特許を特許クラスターとして抽出し,その自社被引用比率などにより特許価値を分析する「共引用分析」が注目されている。この評価手法は大変興味深いものであるが,未だ分析手法が精査されておらず,特に特許価値を評価する分析フレームワークが提示されていないため,分析結果の検証も不十分である。本研究は,特許価値評価の手法として共引用分析に着目し,分析手法を精査し,特許価値評価の分析フレームワークを提示する。本研究の目的の一つ目は,適切な範囲でクラスタリングすることにより,価値が顕著な特許を確実に抽出することである。さらに,二つ目は,特許の価値を的確に把握した上で,特許の価値の推移を分析することにより,コアテクノロジー及び競争力(優位性)の変化を判断することである。本研究では,米国特許を用いて,株式会社東芝の特許を対象に実証分析を行う。
- 研究・技術計画学会の論文
- 2006-12-08
著者
関連論文
- 日本MOT学会による査読論文(2010-4) 人材とともに外部技術を獲得し活用する商品開発プロセスの研究--iモードとiPodの事例より
- 放電プラズマ焼結法によるシリコン研削スラッジの高純度化
- 新潟県の知財による地域活性--産官学連携の成果
- 1H13 イノベーションの学術俯瞰マップ(イノベーション政策と政策研究(3),一般講演,第22回年次学術大会)
- 地域クラスター・モデルの構造解析
- 職務発明の対価の額とそれ以外のインセンティブによる技術者評価方法
- 2516 技術知識基盤の構築III : 知識処理システム(S78-2 生産システムの新展開-産業応用(2),S78 生産システムの新展開(産業応用を中心に))
- 2515 技術知識基盤の構築II : 情報・知識モデル(S78-1 生産システムの新展開-産業応用(1),S78 生産システムの新展開(産業応用を中心に))
- 2514 技術知識基盤の構築I : IMS-VIPNETプロジェクトの概要(S78-1 生産システムの新展開-産業応用(1),S78 生産システムの新展開(産業応用を中心に))
- 戦略的経営に資する特許分析フレームワーク
- 共引用分析による特許価値の推移
- 1C15 国家プロジェクトの知的成果の産業への応用によるイノベーション・モデルの提案( イノベーションその計測・評価 (1))
- EXAPTシステムのための加工データの収集と加工データファイルの作成
- 射出成形金型設計過程の現状分析
- 発電プラントにかかわる総合情報基盤の構築
- 17aD04 自然言語処理を用いた結晶成長モデリング支援に関する研究(結晶成長基礎(1),第35回結晶成長国内会議)
- グリーン・サービサイジング (特集 3R技術開発最前線)
- P04-(3) 産業知識の構造化プロジェクト : 製造業の再生を目指して
- パターン認識技術による切削状態の認識
- 持続可能な企業成長を実現する環境イノベーション(イノベーションとサステイナビリティ)
- 機械の状態診断
- バイオ医薬産業の創成期における組織間連携 : 適時性および日本と海外の違い
- 研究開発型ベンチャー企業の将来価値に応じた経営権配分モデルと段階的資金調達への適用
- 21世紀製造業のビジネスモデル
- インタビュー ビジネスをデザインする時代に欠かせぬ日本版ビジネスモデル構築 東京大学教授 工学部俯瞰工学研究プロジェクト担当 松島克守氏 (特集 製造業の戦略確立のために--日本版ビジネスモデルとは)
- 21 世紀製造業のビジネスモデル(21 世紀のもの作り戦略)
- 製品にサービスを組み合せたビジネスの競争優位性 : 介護保険制度下の電動ケアベッドレンタルビジネスの事例