ネット上でみる女性の性についての健康相談の現状

概要

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【目的】わが国でもIT時代を迎え,女性の健康や性に関する悩みや相談をネット上の掲示板やメールで対応しているホームページも増えている。われわれは,かねてよりホームページに女性の性の健康に関する情報を提供してきたが,今回そこに直接メールでアクセスしてきた事例について検討を行った。【対象と方法】2003年4月〜2005年12月までにわれわれのホームページ「リプロ・ヘルス情報センター」とインターネット医科大学の「女性の性と健康科」で相談を受けた705事例について解析した。【結果】相談者の平均年齢は31.7歳(16〜61歳)で相談内容別では月経関連248件(35.2%),性感染症(STD)関連235件(33.3%),妊娠関連114件(16.2%),不妊関連53件(7.5%),更年期・その他関連55件(7.8%)の順であった。当方の回答に対して返信のみられたのは368件(52.2%),回答内容に「理解・納得した」188件(50.9%),「安心した」80件(21.7%),返信に対して「感謝」74件(20.1%)であった。「医療施設を受診する・した」が245件(66.4%)であり,月経関連群の返信が134件(54.0%)と最も多く,「受診する・した」98件(73.1%)であった。【まとめ】多くの女性は自らの健康や性の問題についてさまざまな悩みを抱えているが,ネット上でのメールの交換により正しい情報を提供することで,適切な受診動機や問題解決ができるものと思われた。
日本母性衛生学会の論文

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