遺さねば言葉も冱つる : 旧ソ連抑留俳句=長谷川芋逸と楢崎六花の場合
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概要
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旧ソ連の抑留俳句のうち、ソ連の東方部、ハバロフスク地方の収容所を中心に移動させられながら抑留生活を送った長谷川芋逸と楢崎六花をとりあげる。長谷川芋逸は、抑留中に句作を始め、ハバロフスクのアムール句会、ナホトカの潮騒句会で句作をした。楢崎六花も、アムール河に近い芋逸が収容されたようなラーゲリで、抑留生活を送った。扱いや待遇は、もちろん違ったであろうが、作品背景は、きわめて似ている。長谷川芋逸は、宇一の本名で『遺稿 シベリヤに虜われて』を刊行している。この遺稿集によって、両者の作品背景を補いながら、収容所が一定でなく散逸的であったという、旧ソ連東方部における抑留生活と抑留俳句の一端を明らかにするのが小稿の目的である。
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