本学学生の生活意識-その2
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概要
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昨年おこなった予備的な調査にひきつづき,本年も本学の新入生に対し生活意識調査をおこなった。本年は分校のオリエンテーションの日に調査を施行することができたので,新入生の94パーセントにあたる,1,194名の回答が得られた。主要な調査結果はつぎのとおりである。(1)新入生が,横浜国立大学を志望した理由は,かならずしも積極的なものではない。国立大学二期校の宿命ともいえる。(2)新入生は,自分の専門に関する講義,アカデミックな雰囲気にあこがれているが,同時に視野を広くすること,人生について考えることなどにも強い意欲をもっている。一般教養課程に対する期待をもっていることを無視することはできない。(3)大学に登校し,講義をきいて勉強しようという気持は一般的である。けれども,すべてを忘れて勉学にはげむという姿勢ではなく,楽しく勉強しようというものである。学生生活をエンジョイしようと考えている。(4)受験生活は,それほど深刻な生活であったとは考えていない。たしかに,抑圧され,束縛の多い生活とは思っているが,それなりに意義を認めている。(5)4つの学部によって,調査結果にかなりの差がみられた。昨年の調査結果から,教育学部新入生は<マジメ人間>,経済学部新入生は<個人主義的人間>,経営学部のものは<遊び人問>,工学部のものは<現実逃避的人間>と名づけたが,今回の調査も大体そのとおりであった。とくに,教育学部の新入生は家庭や教師に対して依存的であり,従順であるのがめだった。(6)教育学部のみであるが,男女差もかなりみられた。女子に対しては,家庭やその背後にある社会の文化の規制力が強いことがしめされた。
- 1968-12-20
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