2.6ジクロルアニリンジアゾニウム塩同志の連続ジアンゾカップリング重合
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概要
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要旨 2.6ジクロルアニリンをジアゾ化して,塩化亜鉛を加えて複塩としてとり出した。これを飽和酢酸ソーダ水溶液に入れると,次第に溶解しながら活性化され,ジアゾニウム塩同志が遂次反応によって,ジアゾカツプリングを起して重合した。高分子量成分の得られる適当な条件は1)反応液中の酢酸ソーダは水と同量付近,2)反応液中の水量は複塩に対して同量以下であった。水を含まない有機溶媒中でほジアゾカツプリングの遂次反応は多くの場合進行しにくく,分子量の高いものは得られなかった。 生成物はベンゼンに大部分溶けるが,70℃の反応ではベンゼンに溶けないものが多くなった。そのさいは反応中に著しく発泡し,生成物中のチツ素%は特に少なかった。温度が高くなると,ラジカル反応の効果が大きくなると考えられる。ベンゼン不溶解部分の分子量(メチルエチルケトンで測定)は特に大きくなかったので,ベンゼン可溶部分とは構造が異なると考えられる。
- 山形大学の論文
- 1969-03-20
著者
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