ベンジジンテトラゾニウム錯塩のDMFおよびアルカリ液中のラジカル重合
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概要
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要旨 筆者らはベンジジンデトラゾニウムクロライド(BTC)の塩化第1銅による錯塩が,DMFなどの有機溶媒および濃厚アルカリ水溶液の作用で重合し,べンゼン,DMFなどに溶け易く,-(<=>-)-_40の成分を生じることを知った。一方BerlinはBTC溶液にCu^+ + NH_4OHを加えて,有機溶媒に溶けないポリフエニルを合成している。これと筆者らの方法を比較するために,1)BTC,2)BTC-Cu_2Cl_2,ZnCl_2複塩,3)BTC-Cu_2Cl_2錯塩を単離し,有機および無機の試薬を作用させた。使用液のpH低下と塩化第2銅および塩素の検出から,錯塩からは塩化第2銅の引抜反応,複塩およびBTCからは塩素の引抜反応で重合することが確認された。生成物の分別体は前者が有機溶媒に溶け易く,後者ほ溶けにくい。赤外分光スペクトルから前者は 4,4'結合が主であり,後者は複雑な構造をとると推定される。
- 山形大学の論文
- 1969-03-20
著者
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