イミダゾール基をもつポリマーを触媒としたアミドの加水分解II,ポリ-4(5)-ビニルイミダゾールを触媒としたアゾリドの加溶媒分解
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
概要 ポリ-4(5)-ビニルイミダゾール(PVIm)と低分子イミダゾール(Im)を触媒としたアゾリドの加溶媒分解反応を28.5vol-%エタノール-水中で行ないその触媒機構を見出そうとした。高分子イミダゾールの反応における二次触媒反応速度定数(Kcat)はpH増加とともに著しく増大した。換言すれば中性イミダゾール側鎖の増加とともに増大した。低分子イミダゾールの同様な反応ではKcatの値は小さかった。PVImの触媒効率のpH-依存性はpH5-9の間でベル型図形を示した。高分子イミダゾールおよび低分子イミダゾールの触媒反応は2x10^M/1の非イオン系界面活性剤を加えると両方ともKcat値が向上した。しかし2x10^M/1濃度ではKcatの向上は減少した。PVImとImを触媒としたアセチルベンズトリアゾールおよびプロピオニルベンズトリアゾールの加溶媒分解反応ではエタノール濃度を変えると溶媒効果が認められた。これらの結果からPVImを触媒としたアゾリドの加溶媒分解反応は,低分子イミダゾールを触媒としたアシル化イミダゾールの水中加水分解において説明された塩基性触媒による加水分解機構よりもむしろ隣接した側鎖中性イミダゾール基の協力した親核反応(Complex-形成反応)により正しく説明されるであろう。
- 山形大学の論文
- 1974-07-20
著者
関連論文
- 側鎖イミダゾール含有コポリマーの触媒反応速度におよぼす因子-活性基集団の分布図
- ペンダントイミダゾール基をもつ重合体の触媒作用 : 動力学定数と速度定数
- 可溶性芳香族核連鎖重合体および関連共重合体の合成と特性
- アゾリドの加溶媒分解におけるポリ-4(5)-ビニルイミダゾールの解媒作用
- ペンダントイミダゾリル基と置換ビフェニル基をもつ可溶性共重合体の合成と特性
- 種々の側鎖イミダゾール基をもつ重合体の触媒活性度
- イミダゾール基をもつポリマーを触媒としたアミドの加水分解II,ポリ-4(5)-ビニルイミダゾールを触媒としたアゾリドの加溶媒分解
- 2.6ジクロルアニリンジアゾニウム塩同志の連続ジアンゾカップリング重合
- ポリプロピレン繊維の化学処理と染色性(II)(塩素および塩素水処理について)
- ポリプロピレン繊維の化学処理と染色性(I) (酸処理について)
- ポリプロピン繊維の化学処理と染色性-1・2-
- ベンジジンテトラゾニウム錯塩のDMFおよびアルカリ液中のラジカル重合