マルチユーザマルチアンテナOFDMシステムにおける高いシステムキャパシティと公平性を達成するランダムビームフォーミング方式(高速パケット伝送信号処理・伝送技術,無線通信一般,ナイトセッション)
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概要
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本稿では,マルチユーザマルチアンテナOFDMシステムにおいて高いシステムスループットやユーザ間の公平性を達成するランダムビームフォーミング方式を提案する.提案方式では,基地局(BS)は各ユーザからフィードバックされた,ランダムユニタリ行列で形成された各サブキャリアの全ビームに対するSignal-to-Interference-plus-Noise Ratio(SINK)から,各ビームに対して最も高いSINRを選択し,ビームごとに各サブキャリアのSINRの合計を計算する.次にBSは,最も高いSINRを持つユーザに割り当てる各サブキャリアのビーム数を決定しSINRの合計が高いビームから順にユーザに割り当てる.残りのビームに対しては,ユーザ間の公平性を実現,すなわちユーザ間のキャパシティ差を小さくするため,キャパシティと平均キャパシティの比を使用するProportional Fairness (PF)アルゴリズムを適用し割り当てる.計算機シミュレーションの結果,提案方式は,最大のSINRを持つユーザに割り当てるビーム数やPFアルゴリズムで使用する平均キャパシティの更新重みを変化させることで,システムキャパシティとユーザ間の公平性を調節できることを示す.また,大きなSINKを持つビームから割り当てることで,同じ割り当て法でもユーザ間のより高い公平性を実現できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-11-09
著者
-
金子 敏信
東京理科大学
-
大槻 知明
慶応義塾大学
-
金子 敏信
東京理科大学理工学部電気電子情報工学科
-
金子 敏信
東京理科大学院理工学研究科電気工学専攻
-
大槻 知明
慶応義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻
-
江里口 義隆
東京理科大学大学院 理工学研究科 電気工学専攻
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