N,N-ジメチルシンナミルアミンのパラジウム(II)錯体
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概要
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Abstract At-20℃, lithium chloropalladite(II) reacts with N,N-dimethylcinnamylamine in methanol to give π-complex, dichloro-(N,N-dimethylcinnamylamine)-palladium(II)(2), in 84% yield. By stirring in methanol at room temperature the π-complex(2) convert to σ-complex, di-μ-chloro-bis-(1-phenyl-2-methoxy-3-N,N-dimethylaminopropyl)-dipalladium(II)(3), in 88% yield. NMR spectrum study on the σ-complex(3) shows that the trans addition of methoxy group to the co-ordinated olefin occurs. メタノール中,-20℃で塩化パラジウム酸リチウムをN,N-ジメチルシンナミルアミンと反応させると,π-錯体であるジクロロー(N,N-ジメチルシンナミルアミン)-パラジウム(II)を84%の収率で得た。室温中でこのπ-錯体をメタノールと反応させるとσ-錯体であるジ-μ-クロロービス-(1-フェニル-2-メトオキシ-3-N,N-ジメチルアミノプロピル)-ジパラジウム(II)に変化した。このσ-錯体のNMRスペクトルよりメトオキシアニオンはπ-錯体の二重結合に対し卜ランス付加で反応が進行していることがわかった。
- 山形大学の論文
- 1974-07-20
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