桜島の荒廃斜面における表面流および土砂流出観測結果の検討

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概要

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桜島の荒廃斜面で発生する表面流の週出過程について、現地調査及び流出解析の結果に基づき検討した。得られた結果は次のとおりである。 (1)表面侵食による流出土砂量、表面流出量及び流出発生域面積は雨量強度の増加に伴って大きくなる傾向にある。また、表面流出量当たりの表面侵食による流出土砂量の値(SD/SR)は侵食が進むに連れて減少傾向にある。(2)現地調査の結果、試験地における流出発生域は表層火山灰層の粒径、斜面勾配および雨量条件などの違いによって変化することが示唆された。(3)表面流の流出解析を行い、モデル中のパラメータ地の変化を通じて流出過程の検討をおこなった。その結果、マニングの粗度係数は侵食が進むにつれて大きくなる傾向を示した。この結果は表層火山灰層の粒径分布の変化とも符号した。さらに、流出発生域面積(計算値)は同(実測値)を比較的よく再現した。
2005-03-01

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