小児用栄養ドリンク剤に含まれる安息香酸の代謝
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概要
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1)栄養ドリンク剤1本中の安息香酸含有量は17mgであり、これを小児が服用した場合、厚生労働省調査マーケットバスケット方式の年齢別安息香酸摂取量(mg/日/人)に対して、5〜6歳では29.3倍、7〜14歳では13.4倍であった。また、ADIに対する寄与率は5歳児では18%、10歳児では10%、15歳児では6%であった。2)小児が本栄養ドリンク剤を服用した時、尿中馬尿酸濃度(g/gクレアチニン)は30分後に最大となり、漸次減少して120分後には服用前と同程度になった。その排泄パターンは成人に安息香酸含有食品を節食させて検討を行った後藤らの報告とほぼ同様であった。しかし、本研究における服用30分後の尿中馬尿酸濃度0.80g/gクレアチニンは、彼らの提示した用量-反応関係に従う回帰直線式から算出された推計値0.02g/gクレアチニンと大きく異なり、安息香酸の代謝・排泄作用の活性は小児と成人とでは大きく異なることが推察された。
- 和洋女子大学の論文
- 2005-03-31
著者
-
後藤 政幸
家政学部健康栄養学科
-
大塚 久美
家政学部健康栄養学科
-
〓谷 要
家政学部服飾造形学科
-
Katsuraya K
Institute Of Industrial Science University Of Tokyo
-
後藤 政幸
和洋女子大学生活科学系
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