介護に対し葛藤を抱えた介護者の思い・態度と訪問看護師の支援に関する分析
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概要
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介護に対して葛藤を抱えた介護者の思い・態度とその変化を明らかにし、訪問看護における看護援助について考察することを目的に、1事例に対し質的帰納的分析を行った。介護者の思い・態度として、母親らしいことをしてもらえなかった・厳しく当たる・腹立たしい・自分がするのは仕方がない・気にかける・良くしてあげたい・介護する・介護が大変・長期の介護は望まない・介護サービスを頼りにするという10のカテゴリーが得られ、母親らしいことをしてもらえなかったという思いと、自分がするのは仕方がないという思いとの間で葛藤していたことが明らかになった。介護者の思い・態度の変化として、良くしてあげたいという思いが関わりの後半に現れ、介護が大変という思いは減少した。看護師は介護者の思いに目を向け、これを受け止め、努力や小さな変化を認める関わりが必要である。また介護者にとって介護が意味あるものとなるよう支援する必要がある。
- 2006-03-31
著者
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