赤外吸収スペクトルから鉱物の何が読み取れるか(<特集>鉱物学,ミクロからグローバルを探る(その2))
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概要
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無水,含水珪酸塩鉱物には結合水(H_2O分子,OH基)や流体包有物などさまざまな水が含まれる.赤外線は水に感度よく吸収されるので,鉱物に含まれる微量の水の存在状態や含水量の研究に重要である.特に赤外分光光度計に顕微鏡を組み込んだ顕微赤外分光光度計(mFT-IR)は,鉱物の組織や化学組成と対応させて薄片上の微小部分の水を分析できて,鉱物組織形成や熱水過程,置換関係を議論する上で有用である.角閃石,ざくろ石,カリ長石,ローモンタイトに含まれるさまざまな種類の水をmFT-IRで測定した事例を示す.また,赤外線偏光子や加熱冷却装置を併用し,結合状態や集合状態の異なる水が混在する場合の分析例も紹介する.
- 地学団体研究会の論文
- 2005-03-25
著者
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