ホソアオトビの卵の形態と九州近海における産卵期
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概要
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1998〜2004年の4〜8月に長崎県五島列島沖および鹿児島県屋久島沖で採集したホソアオトビHirundichthys oxycephalusの卵を顕微鏡下で観察した。本種の卵は片側に直径20μmの纏絡糸が1本と10μmの纏絡糸が5〜7本,その反対側に6μmの纏絡糸を9〜14本有しており,H. coromandelensisの卵に似た形状をしている。纏絡糸の径はH. coromandelensisよりホソアオトビの方が細く,これによって2種を区別することが可能と考えられた。卵の出現は鹿児島県では5〜7月,長崎県では7〜8月であり,水温により産卵期は異なるものと考えられた。
- 2006-01-15
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