固相抽出-誘導体化-ガスクロマトグラフ質量分析法による栃木県内の河川水中のフェノール及びクロロフェノール類の定量(<特集>若手研究者の初論文)
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概要
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水試料中のサブμg/lレベルのフェノール及びクロロフェノール類をガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)により定量するため,固相抽出-誘導体化法を検討した.フェノールのサロゲート物質としてフェノール-d_6を添加し,塩酸によりpH4以下とした試料水500mlを固相カラムに通水し,30分間乾燥後,アセトン3ml及びジクロロメタン3mlで溶出する.溶出液を2-プロパノールに転溶し,ペンタフルオロベンジルブロミド(PFBB)を添加後,80℃で30分間加熱してフルオロアシル誘導体化する.ヘキサンに転溶後,内標準物質を添加し,GC/MS測定を行う.本法の検出下限及び定量下限は,それぞれ0.016〜0.024μg/l,0.048〜0.071μg/lであった.本法を栃木県内20地点の河川水試料に適用したところ,フェノールは9月に4地点,1月に7地点で検出され,濃度は最高で0.39μg/lであった.クロロフェノール類では,2,4-ジクロロフェノールのみが1地点で検出され,濃度は最高で2.0μg/lであった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2006-09-05
著者
-
清水 得夫
宇都宮大学大学院工学研究科物質環境化学専攻
-
上原 伸夫
宇都宮大学大学院工学研究科物質環境化学専攻
-
神野 憲一
宇都宮大学工学部応用化学科
-
上原 伸夫
Dep. Of Material And Environmental Chemistry Graduate School Of Engineering Utsunomiya Univ.
-
神野 憲一
宇都宮大学工学部応用化学科:栃木県保健環境センター
-
上原 伸夫
宇都宮大学大学院工学研究科
-
清水 得夫
宇都宮大学大学院工学研究科
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