増殖ステージが異なるワムシを摂餌したヒラメ仔魚の発育と形態異常の出現
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概要
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植え継ぎ培養におけるワムシの餌料価値を評価するため,異なる増殖ステージのワムシを栄養強化してヒラメ仔魚に与えた。その結果,ふ化後18〜30日齢の仔魚において,対数増殖後期のワムシを与えた群は増殖停滞期のものよりも成長と発育が優れた。さらに,これらの供試魚を全長約40mmまで継続飼育したところ,対数増殖後期の群は体色発現または骨格形成の異常率が最も低くなった。以上のことから,ヒラメ種苗生産において栄養強化に用いるワムシの増殖ステージが形態異常の出現に大きく影響することが明らかになった。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2006-07-15
著者
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竹内 俊郎
東京海洋大学海洋科学部海洋生物資源学科
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竹内 俊郎
東京海洋大学
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小磯 雅彦
独立行政法人水産総合研究センター能登島栽培漁業センター
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小磯 雅彦
(独)水産総合研究センター能登島栽培漁業センター
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友田 努
(独)水産総合研究センター能登島栽培漁業センター
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陳 昭能
東京海洋大学海洋生物資源学科
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友田 努
水研セ能登島
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竹内 俊郎
Department Of Marine Biosciences Tokyo University Of Marine Science And Technology
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竹内 俊郎
東京海洋大 海洋科学
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