ネクストホップ毎のBGP経路数監視に関する一考察(設備管理,ネットワーク管理,一般)

概要

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インターネットの経路情報はBGP(Border gateway Protocol)にて交換され、その経路情報は18万経路を超える。この経路情報に基づき、各AS(Autonomous System)では、他AS行きのパケットを、隣接ASと接する境界ルータ(Border Router: BR)へ転送する。大規模なASでは、この境界ルータ数は数十から百余りにも及び、膨大なトラフィックを落とすことなく他ASに転送するために、きめ細かなBGP経路制御を行なっている。仮に、制御誤りやルータ/回線の障害等で異常な経路状態となると、最悪の場合、トラフィックが特定の境界ルータに集中し過負荷となり、トラフィック落ちが発生する。このような事態が発生しないように、特定の境界ルータ、即ち、BGPパス属性のネクストホップへの異常な経路集中や経路喪失が発生していないかどうかを定常的に監視することが必要である。そこで本稿では、これまでに開発した本監視システムと、その監視アルゴリズムについて論じる。
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-07-06