日本産クシケマスオガイにみられるアナジャコ下目甲殻類の巣穴への共生と殻形態の変異
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概要
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南西諸島を含む西日本に分布するオオノガイ科二枚貝類のクシケマスオガイについて, アナジャコ下目甲殻類の巣穴への共生と殻形態の変異を調査した。底質中の正確な位置を確認できた数個体のクシケマスオガイは, アナジャコ, ヨコヤアナジャコ, ミナミアナジャコ, ニホンスナモグリの巣穴の近くから採集された。その個体は, いずれも水管のある殻後部を巣穴に向けていたこと, 堆積物中深くに分布していたことから, この貝はアナジャコ類の巣穴に水管を開口する懸濁物食者であることが示唆された。巣穴への開口は確認できなかったが, クシケマスオガイはバルスアナジャコ, ナルトアナジャコ, Upogebia pugnaxの巣穴が多く存在する堆積物中からも採集された。殻形態の計測により, クシケマスオガイは成長とともに, 殻高/殻長比および殻幅/殻長比が大きくなるように成長することが分かった。これはこの貝が共生生活によって長い水管を必要としないことによるものかもしれない。また, 奄美大島産の個体は本州, 沖縄本島, 石垣島の個体より, サイズが小さく, 殻幅が厚い傾向が見られた。
- 日本貝類学会の論文
- 2002-12-31
著者
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加藤 真
Graduate School Of Human And Environmental Studies Kyoto University
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加藤 真
京大院人環
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加藤 真
Biological Laboratory Yoshida College Kyoto University
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伊谷 行
Seto Marine Biological Laboratory, Kyoto University
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加藤 真
京都大学大学院人間・環境学研究科
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伊谷 行
Seto Marine Biological Laboratory Graduate School Of Science Kyoto University
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加藤 真
京大・総合人間・自然環境
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伊谷 行
Seto Marine Biological Laboratory Kyoto University
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加藤 真
京大 大学院人間・環境学研究科
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