タイ産食用カタツムリ Hemiplecta distincta の恋愛腺の組織化学及び微細構造の研究
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概要
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タイ国ナコーンラッチャシマ州パクチョン産のHemiplecta distinctaのamatorial organ(恋愛腺とでも訳すべきか。恋矢腺に相当するとされる)について, その形態を観察し組織化学的ならびに微細構造の研究を行なった。この器官には, 多量の粘液を分泌する2種の粘液細胞がある。一つは中性ムコ多糖類を分泌し, 多数の粗面小胞体・ゴルジ体および遊離リボゾームが見られる顆粒分泌細胞(M1)で, 他は酸性ムコ多糖類を分泌する粘液細胞(M2)である。内腔壁細胞(LC)があり酵素原顆粒を生産する。したがってこの器官は, それ自体の, あるいは相手個体の生殖関係部分での分泌物質生産のための酵素反応に役立つものと思われる。
- 1987-07-15
著者
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パナ ソムサク
Department of Zoology, Kyoto University
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パナ ソムサク
Department Of Biology Faculty Of Science Chulalongkorn University
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