自然流産を経験した夫婦のWHOQOL-26スコアの検討
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概要
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目的:自然流産後夫婦のQuality of Lifeの実態を明らかにする。方法:過去3ヵ月〜2年以内に妊娠22週未満で自然流産を経験した女性とその配偶者で募集に応じ,承諾が得られたカップル22組の対象に郵送法によりWHOQOL-26と,流産経験についての自由記述による調査を実施し,文献の一般健常人と比較した。結果:流産経験者のWHOQOL-26平均値は,男性3.15,女性3.10であった。中根ら,林田らの報告による一般健常人の平均値と比較し,男女ともに流産グループは低い値であった。中根らの報告との間では統計的に有意な差ではなかった(p<0.10)が,林田らの報告との比較では流産経験グループの男女ともに低い平均値であった(p<0.05)。下位尺度の身体的領域,心理的領域,社会関係,環境,全体的満足を林田らの一般健常人の値と比較したところ,身体的領域(男2.82,女2.79)(p<0.05),および心理的領域(男3.06,女3.05)が低い値(女性のみp<0.05)であった。社会,環境領域の得点はわずかに高い値であった。夫婦間のQOLで,夫婦間の平均値が最も低い事例,差が最も大きな事例,同程度の事例をあげ,自由記述内容とあわせて考察し,男性への精神的援助の必要性,精神的打撃の男女差が生じやすいため夫婦双方の状況を十分把握して援助する必要性があること,流産と悲哀のプロセスについて十分な説明が必要であることなど,援助についての示唆が得られた。
著者
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竹ノ上 ケイ子
慶應義塾大学看護医療学部・健康マネジメント研究科
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竹ノ上 ケイ子
慶応義塾大学看護医療学部
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佐藤 珠美
日本赤十字九州国際看護大学看護学科
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竹ノ上 ケイ子
前佐賀医科大学医学部看護学科
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佐藤 珠美
日本赤十字九州国際看護大学
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竹ノ上 ケイ子
慶應義塾大学
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