非妊娠時BMIが妊娠中の体重増加量と出生体重に及ぼす影響ならびに関連要因 : LGA発生に焦点を当てて
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概要
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目的:非妊娠時BMIが妊娠中の体重増加量と出生体重に及ぼす影響ならびに関連要因をLGA発生に焦点を当てて明らかにする。方法:関東圏の1施設で,正常経過をたどる単胎妊婦に対し,妊娠32週に質問紙調査と診療録による調査を行い分娩まで追跡し,非妊娠時BMI,妊娠中の体重増加量,出生体重,やせ志向,食習慣を調査した。結果:対象者は238名で初産婦が64.3%,全体の平均年齢は32.5±4.7歳であった。2010年の新基準によるLGA発生率は5.4%であった。非妊娠時BMIを3群に分類しLGA発生率を検討した。「やせ」群は,「標準」と「肥満」群に比べLGAの発生率が最も高かったが有意な差ではなかった。妊娠中の総体重増加量を3群に分類しLGAの発生率を検討した。妊娠中の体重増加量が推奨体重より少ない群でLGAの発生率が有意に高かった。また,やせ志向とLGAの発生率との間に因果関係は認められなかったが,妊娠経過中の体重増加量が推奨体重より少ないことがLGAの発生リスクを高くすることが明らかとなった。考察:非妊娠時のBMIで「やせ」群の初産婦に対して,LGAに関する情報提供を行いながら,適切な体重管理を行えるよう保健指導を行うことがLGAの発生予防につながると考えられた。
著者
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