青年期女性の乳房セルフケアに関する行動と知識

概要

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【目的】本研究は,青年期からの乳房自己検診啓発活動のために,青年期女性の乳房セルフケアに関する行動と知識を探索した。【方法】近畿県内の短大生,大学生587名に研究目的を説明し,協力を得られたものに無記名自己記入式質問紙を配布回収した。調査期間は2002年6月25日〜7月16日であった。調査内容は,乳房自己検診,月経記録の有無,乳房自己検診知識,乳房疾患知識,月経周期と乳房の変化の知識,自尊感情,社会的性役割自己概念認知である。質問紙の回収数は495名(84%)であった。欠損回答者を除いた青年期後期の女性18〜20歳393名を対象とした。乳房自己検診の有無と自己検診の適切な時期の把握のための月経記録の有無から,「行動なし群」「中程度行動群」「行動あり群」の3群に分けて行った。【結果】「行動なし群」は118名(30.0%),「中程度行動群」は242名(61.6%),「行動あり群」が33名(8.4%)であった。分析した結果,乳房自己検診,乳房疾患,月経周期と乳房の変化について知識をもっているものに乳房セルフケア行動を行っている率が有意に高かった。