オカラ炭化物の諸性質とコマツナ栽培への施用効果

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概要

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豆腐製造の際に多量に発生し,廃棄物となる副産物「オカラ」から炭化物を作成して,コマツナ栽培に対する施用効果並びに炭化物としての諸性質について検討した。1)オカラ炭化物は,pH,電気伝導度が高く,リン,カリウム,カルシウム及びマグネシウムを多く含み,肥料効果や土壌酸度矯正効果が期待できた。2)プランター栽培で1〜50Mg ha^<-1>施用することにより,コマツナの生育を22〜84%促進した。ほ場条件でも5Mg ha^<-1>の施用により,コマツナの生育を28〜32%促進した。3)オカラ炭化物中には,37.6g kg^<-1>の窒素が含まれるが,1〜50Mg ha^<-1>の施用ではコマツナの窒素含有率に反映されなかった。要因として,炭化物には無機態窒素が少なく,窒素の多くが難分解で容易に可給化されない形態にあるためと考えられた。
2005-02-05

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