農用小型トラクタの振動について : I. 非走行時における振動
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概要
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農用小型トラクタの非走行時における振動の傾向をみるために,接着型ストレーンゲージを用いて加速度および振動数について測定し,防振対策を進めて行く上での参考資料を得るために実験を行なった.1.機関回転数の増加によって最大加速度振幅は一般に増大の傾向にあるが,重心位置附近よりもハンドル位置においてその増大の傾向が著るしい.2.ハンドル位置での最大加速度振幅は,上下方向が,前後,左右方向よりも大きい値を示し,機関回転数3000r.p.mで最大値(上方向6G,下方向7.4G)を示した.3.タイヤ空気圧の違いによる振動への影響はとくにみられなかった.4.非走行時のトラクタの振動数はその機関の回転数に等しく,共振などによる振動数の乱れはほとんどなかった.5.加速度振幅の自己相関関数を調べた結果,機関の各回転数とも周期的変動であることを示し,機関からの強制振動による周期的変動がそのまま伝達されていることがわかった.今後はさらに走行時,とくに圃場内での振動傾向を把握するために若干の実験を試みたい.
- 1970-12-31
著者
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