ティラ型トラクタのすきによる平面耕における作業能率について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
耕起作業の能率は全走行距離による影響が大きく耕走距離と徒走距離の和で示される.耕走距離は各耕法とも一定であるので徒走距離の差が能率を左右する.1.第1図に示す各耕法の徒走距離を式で示すとSa=L/(2W)(L-W)但しL:圃場短辺(m) Sb=L-W W:耕幅(m) Sc=O圃場の長辺に沿って作業を進めた場合であり,実験圃場における理論効率を比較すると,回り耕,隣接耕,内反し耕の順に効率が良い(第1表)2.実験圃場(23×21m)にて各耕法とも耕幅を0.39m,耕速を0.8m/secで作業を進めた場合の圃場作業効率は,隣接耕,回り耕,内反し耕の順によかった(第2表).3.隣接耕が最も能率的であると言えるが,最も能率の劣る内反し耕に関しては,圃場を短冊型に分割することにより,徒走距離が短縮されるので能率の向上を図ることが可能であると言える.本実験では圃場区画の大小,及び区画の長辺,短辺の違いによる作業能率について検討していないが,これらは別の機会にゆずる.なお実験にあたり,御指導下さった児玉義彦助教授,ならびに圃場での助力を得た有若泰,斉藤保之,福岡徹の諸君に感謝の意を表する。
- 千葉大学の論文
- 1966-12-31
著者
関連論文
- 農用小型トラクタの振動について : I. 非走行時における振動
- ディーゼル燃料油の磁界処理効果に関する研究 : 燃焼室内圧力の測定
- 農用小型ディーゼル機関の植物油による運転に関する一考察
- 小形うず巻ポンプの性能について
- 除草剤用クロスノズルの散布性能について
- 背負動力ミスト・ダスタの送風機性能について
- ティラ型トラクタのすきによる平面耕における作業能率について
- コツプ式ろ過器の水頭損失
- 2流体ノズルを持つ防除機の散布特性