精神分裂病のクオリティ・オブ・ライフ : 困難感を指標に用いた検討
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概要
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本研究の目的は,精神分裂病患者の主観的QOL評価における新たな指標として,「困難感」の意義を検討することにある。方法としては,北里大学東病院で精神分裂病(DSM-IV)と診断された入院患者を対象とし,入院時および3か月後にQuality of Life評価尺度(QLS),Positive and Negative Syndrome Scale(PANSS),困難度尺度を用いた面接を行い,困難度評価は理解力,動作,日常生活,対人関係,家事,社会活動の6項目を5段階で評価するものであり,困難度及びその変化と性別,評価時年齢,QLS得点,PANSS得点との関連を検討した。その結果,困難度と関連するのはQLS得点とPANSS総合精神病理評価尺度得点であり,困難度の変化と関連するのは性別,PANSS陰性尺度得点であった。結論として,困難感は主観的QOL評価として用いることが可能と考えられた。
- 北里大学の論文
- 2001-10-31
著者
-
宮岡 等
北里大学医学部精神科
-
宮岡 等
北里大精神科
-
宮岡 等
昭和大学医学部精神科
-
吉邨 善孝
昭和大学医学部精神科
-
吉邨 善孝
北里大精神科
-
久村 正樹
北里大精神科
-
久村 正樹
北里大学医学部精神科
-
吉邨 善孝
北里大学医学部精神科
-
鈴木 勇一
北里大学医学部・精神科学
-
宮岡 等
昭和大学医学部精神医学教室
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